The holy sunrise in Kochi
だるま朝日を狙うべく、高知県土佐町まで遠征に訪れる。
この日は久礼八幡宮の鳥居中央から朝日が昇るのだ。
ここ数日は天候にも恵まれ本来は前日に訪れる予定であったが、
この日の方が達磨朝日を観られる確率が高いと判断した。
澄み切った夜空には星々が輝き、期待と共に夜が開け始めた。
ところが…
水平線上には黒く分厚い雲が漂っており動く気配も感じられない。
「これはダメだ…」
天気が良くても雲に遮られ、だるま太陽を拝められないのは珍しい事ではない。
しかし、徹夜で乗り込んで遠征に来ただけにショックは大きい。
日の出時刻がやって来たが、漂う雲に動きは見られない。
「今回はもう諦めよう…」
そう思い三脚に手を掛けたその時、
暗黒の闇を抜けるかの様な光が水平線上に見え始めた!
キター ! !
完全体ではないが、この雲の中からこれだけ顔を覗かせてくれた達磨朝日に感謝の瞬間。
見る間にここまで昇ってきた朝日は
さらに眩しい光を放ち、辺りも一気に明るくなり始めた。
最後は鳶の群がこの神聖な朝日の演出に一役買ってくれました。